
1994年よりスタートした英国ブランド"ALLSAINTS(オール セインツ)"が、東京のファッションウィークに初参加し、2016年秋コレクションをインスタレーション形式で発表した。
「リモート・コントロール」と題されたコレクションは、リモコンに象徴される電化製品が世の中に溢れ出した1980年代の東京からインスパイアされ、それは現代のデジタル社会、そして常に最新技術と即時性を求める現代人の姿を表現したもの。
80年代カルチャーの様々な要素をねじ曲げ、解読し、再構築した。
レディースのコレクションは、闇を照らすストロボが特徴的な80年代の日本のストリートフォトグラフィーのようなグロッシーなレザーがメインモチーフ。
同ブランドのアイコンでもあるバイカージャケットは、ショルダー部分が丸みをおびたデザインに生まれ変わり、超ミニのドレスやレオパードプリントの靴下やスリップ、レザーのハイヒールアンクルブーツとスタイリング。
オーバーサイズのマニッシュなアイテムは、ベルトのアクセントでフェミニンに。
チェック柄のモヘアのコートは、タイルやビルの窓、テレビスクリーンなど東京のインダストリアルな姿を表現した。
メンズウェアは、様々な要素がミックスされる日本のファッションカルチャーからインスパイアされたコレクションとなっており、相反するテクスチャーやパターンが組み合わされ新たなシルエットを提案。
スモールサイズのシアーリング素材のボンバージャケットは、オーバーサイズのレオパード柄のセーターとクロップド丈のパンツとスタイリング。
ミリタリージャケットとナイロン・ウールでのレイヤーリングや、東京のネオンを思わせるシルクプリントなども展開し、白い紐がアクセントのクリーパーブーツで、1980年代のポスト・パンクスタイルを表現した。
また、レザーとスエードのシグニチャーファブリックに加え、シープスキンのパッチワーク、ヘビ皮のパネル、ツイードなど様々な素材を使用したオーバーサイズのホーボーバッグやトートなど小物も披露した。
昨年には、東京・原宿に日本第1号店をオープンした同ブランド。
日本での今後の展開に注目したい。