
11月24日(木)、都内某所にて、世界各国で最高峰のワインを手掛ける指折りのワインメーカー、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社が手掛ける「ムートン・カデ」の中でも、限られた地域のブドウのみを使用して生産される、ワンランク上のシリーズ「ムートン・カデ・レゼルヴ・シリーズ」試飲会が開催された。
今回のワインリスト。
・レゼルヴ・ムートン・カデ・グラーヴ・ブラン 2020
・レゼルヴ・ムートン・カデ・サン・テミリオン 2018
・レゼルヴ・ムートン・カデ・マルゴー 2021
・レゼルヴ・ムートン・カデ・ボヤック 2017
ペアリングとして用意していただいたフードは、 現代のライフスタイルに合わせて進化を遂げる「ムートン・カデ」だからこそ提案したい、ホリデーシーズンや年末のホームパーティーでも応用できるワインとフードとの組み合わせ。
「バロン・フィリップ・ド・ロスシルト,オリエント」の日韓エリアエディター斉藤伸氏より、企業の歴史、銘醸地の紹介、企業が取り組んでいるサスティナビリティ(環境負荷軽減、HVE認証、フェアトレード)について説明を受けた。
斉藤氏によるアペラシオンで愉しむワインの魅力を教えて頂いた後には、待ちに待った試飲会。
ワインに関して初心者でありますが、今回頂いたワインについて綴っていきます。

初めに「レゼルヴ・ムートン・カデ・グラーヴ・ブラン2020」を試飲させて頂いた。
白ワイン専用の銘醸地グラーヴで作られた白ワインとなり、爽やかな柑橘とハーブの香り、キレのある味わい。マリアージュのお供は「レモンクリームのタルト オマールキャビアのハーブサラダ」と、とても相性がよい。今回はフレンチでのご提供でしたが、和食にも合うとの事です。

2番目に「レゼルヴ・ムートン・カデ・サン・テミリオン2018」を試飲させて頂いた。こちらは一言でいうと「女性的なワイン」。
因みに右岸のワインは渋みが穏やかで豊満ということで「女性的」、左岸のワインは渋みがしっかりとしているため「男性的」と表し、ワインを「性」で表現することが印象的であった。
なお、サン・テミリオンについて現地フランスでは、とてもコストパフォーマンスが良いとのことで、表現同様、女性に大人気の銘柄とのことです。こちらのマリアージュのお相手は「牛ホホの赤ワイン煮込み ミモレットトリュフ」。肉本来の味を楽しみつつ、サン・テミリオンのシルキーでフルーティーな味わいのおかげでさらに美味しく頂けました。こちらは、チーズとの相性も抜群とのことです。

3番目は「レゼルヴ・ムートン・カデ・マルゴー2021」を試飲させて頂いた。個人的に一番美味しく感じたワイン。
こんな素敵なワインに出逢えて、本当に幸せを感じました。
こちらのワインは、マルゴーの葡萄を贅沢に使用しており、斉藤氏が表現していた「しなやかな強さ」「マイルドなスパイス」を感じられ、共に提供して下さった
「フォアグラのムース パンデピス 無花果のコンフィチュールピスタチオ」のフォアグラの濃厚なクリーミーさ、パンデピスのスパイシーさをより引き立たせてくれる最高のワインです。

そして、最後は「レゼルヴ・ムートン・カデ・ポヤック2017」。
こちらは「赤ワイン品種の王者」と呼ばれるにふさわしい上質さ、ボルドーワインの真髄と愛好家を唸らせる程の深い味わいのワインとのことです。斉藤氏は「複雑な風味」と表現されておりました。濃厚な果実の味わいとスパイシーさ、重すぎない上品なタンニンであるため、一緒に提供頂いた「鴨スモークマッシュルームデュクセルポルチーニ」スモーキーな鴨の相性が抜群。
素敵なワインと食事、さらに斉藤氏のワインに対する深い愛情を感じられた非常に良い試飲会でした。
とても、心地良(酔)い試飲会でした。
text:番場友里