
赤木楠平写真展
Kenko / 健光
2013年ポーランドを拠点とする写真家集団Czulosc(感度)に初の外国人メンバーとして参加、その後も”写真”をテーマとした異次元の領域からのアプローチで、もはや写真家という枠には収まらない、圧倒的なオリジナルの表現と様々な活動を国内外で展開するアーティスト“赤木楠平”カメラのレンズを外した状態で夜の街の光を採集(撮影)するという独自の撮影方法によって生まれた”Kenko健光”シリーズは、純粋で生粋の作家である赤木を象徴する代表的な写真作品であり、彼が理想とする“写真というものの定義”によって発生する衝動です。今回は、これまでに撮りためた40,000点の作品から厳選した未発表作品に新作の撮りおろしを加えた“Kenko健光”作品の数々を展示します。
健光とは、健全であり、健康な光であり、それは美しいもの、醜いもの全て込みのレイヤーであり、全部をさらけだした無添加の野性的なものです。またそこには撮影という人為的な意思も必要ないと定義付けしたうえで、レンズやピントといった作為的なものごとを排除し、可能な限り夜の街の発光をそのままの光を写し取りたかったのです。日々の生活の中にARTを”用美”として浸透させ、この独自に編み出した写真”kenko” を都会に住む人々のオアシシスに、そして東京のこれからの新しい民芸品としたい。
赤木楠平