フィスカース ジャパン株式会社 (所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:ジェフリー・ダゲット)が展開するデザインブランド、イッタラが新しいロゴとブランドカラーを発表しました。
卓越したガラスづくりと独自性のあるデザインで知られるフィンランドのデザインブランド、イッタラ。2023年に新たなクリエイティブ・ディレクタ ーとして就任したJanni Vepsalainen(ヤンニ・ヴェプサライネン)は数々の一流のファッションブランドで培ってきた経験を活かしつつ、芸術的な革新性、卓越したデザイン性、そしてイッタラの代名詞ともいえるものづくりにいっそうフォーカスしてまいります。イッタラの新時代が始まります。
1881年にフィンランド南部のイッタラ村でガラス工場として創業し、モダニズムや機能主義が隆盛となる1930年代から1940年代にかけて国際的に一躍有名になったイッタラは、長年にわたりデザイン界での地位を築いてきました。クリエイティブ・ディレクター Janni Vepsalainen(ヤンニ・ヴェプサライネン)は、今までと異なるデザインへのアプローチを切り拓いてまいります。
「イッタラはとてもユニークな存在で、クリエイティブな世界観を持っていると思っています。新しいものを創り出し、文化に貢献し、お客様がその世界を体験できるようあらゆる接点を通じて働きかけています。アーティストやブランドとのコラボレーションもそのひとつですし、ブランドが手がけるイベントや展覧会など、さまざまなチャネルを介してイッタラのデザインが接点となってクリエイティブな世界を提供しています。私は今までのイッタラでは想像もしなかったような体験を提供していきたいと思っています。そして革新的で大胆なデザインブランドというアイデンティティを強固なものにしていければと思っています。イッタラの核心ともいえるのは、
1881年の創業以来、情熱あふれる職人たちによって生み出されてきたガラスのアイテムです。クラフトマンシップや革新性、アーティスティックなコラボレーションといった取り組みによってイッタラは新たな一歩を踏み出します。新しいクリエイティブな世界をご覧いただけることを楽しみにしております。」とヤンニは語ります。
クラフトマンシップへの取り組み
アートとデザイン、そしてクラフトマンシップが融合しているブランド、イッタラの哲学は新しいアイディアを探求し試してみること、そしてデザインにおける遊び心や個性、想像力を育むことです。 未来を大胆に見据えると同時に、クラフトマンシップにさらに力を注ぎ、ガラスづくりのパイオニアとしての伝統を大事に守り続けていくためにイッタラガラス工場と職人たちをブランドのクリエイティブな中核を担う存在としてより一層尊重していきます。
またアーティストとのコラボレーションを積極的に進め、イッタラのガラスを通じて芸術性を表現できるような取組みをしてまいります。新しい取組みの第一歩として、ロンドンを拠点に活動する実験的なサウンド&ビジュアルアーティストのDamsel Elysium(ダムセル・エリシウム)とのコラボレーションを行いました。
ヤンニやイッタラガラス工場の職人たちとのコラボレーションにより、ダムゼル・エリシウムはマウスブローで手作りしたユニークなガラスの楽器やオブジェを制作しました。これらのアートピースはイッタラの創造性からインスピレーションを受けたエリシウムが、イッタラの職人たちによって一世紀以上にわたり連綿と受け継がれてきた伝統を取り込みながら、自身の前衛的な世界観を表現したものになっています。(このアートピースは3月にヘルシンキのエスプラナーディ通りにあるフラッグシップストアにて6アイテム各1点のみ限定販売される予定です。)
「イッタラはこれまでとは異なるコラボレーションのあり方として、ガラスづくりの芸術性を伝えられるような密接なパートナーシップをアーティストと結び、若手アーティストたちが自分の才能を表現できる場を提供します。最もユニークなデザインは、伝統的な技法を用いて独創的で新しいものを生み出す時に生まれるものだと思っています。」とヤンニは語ります。
表現の場としての「家」
「イッタラにとって、表現の場となるのは「家」です。デザインは絶え間なく変化する世界や一体感についてのストーリーを語る方法のひとつです。わたしたちはデザインを通して好奇心旺盛な人たち、そして知的な人たちに語りかけていきたいと思っています」とヤンニは語ります。彼女のディレクションのもとデザインされた最初のコレクション、Iittala PLAY(イッタラ プレイ)は2024 年3月下旬から随時登場する予定です。
暮らしにおけるデザインとのつきあい方を改めて定義し、創造性とお客様のライフスタイルに寄り添っていくという姿勢を示すコレクション Iittala PLAY(イッタラ プレイ)は、カラフルで遊び心があり、幅広い用途に使え、現代のライフスタイルのなかで暮らしの大切な一部となるようデザインされました。コレクションには磁器やガラスのアイテム、テキスタイルのほか、新たにキャンドルも登場予定です。「Iittala PLAY(イッタラ プレイ)のアイテムは、みんなで共有し、愛用できるような多機能なアイテムとして開発されました。」とヤンニは語ります。
新しいビジュアル・アイデンティティとコンセプト
ブランドのビジョンと価値観を表現するために、クラフトマンシップや革新的な精神を反映した新しいロゴが登場しました。
新しいロゴは、ガラスのものづくりとパイオニア精神に敬意を表した2つの歴史的なロゴをもとにデザインされています。新生イッタラはショップのコンセプトも刷新していく予定で、ヘルシンキのイッタラショップ、日本ではイッタラ 表参道ストアから新しいコンセプトでの店づくりを展開してまいります。
1881年の誕生から現在にいたるまでガラスづくりの豊かな歴史と遺産を継承し、革新的なデザインを提供してきたイッタラは フィンランドのデザインブランドとして世界的な地位を築いてまいりました。今回のリニューアルはイッタラの特徴である卓越したデザイン性、伝統的な職人の技術を守りながら、革新的な芸術性をさらに前進させていくという取り組みを示しています。 ものづくりの経験と無限の創造力を発揮し、ダイナミックでわくわくするような未来の暮らしを創り出していきたいと思っています。「実験精神にあふれ、エネルギッシュで好奇心旺盛で大胆。こうしたイッタラの世界を皆様と共有したいと思います。」と笑顔で語るヤンニです。
イッタラのクリエイティビティの源である窯で溶融しているガラスの色であり、未知の可能性を秘めている色でもある鮮やかなイエローを新しいブランドカラーとして選び、環境に配慮してロゴシールを廃止するなど、伝統に甘んじることないイッタラの革新的な挑戦は続きます。
新生イッタラ クリエイティブディレクター
ヤンニ ヴェプサライネン(JANNI VEPSALAINEN)
イッタラの新しいクリエイティブ・ディレクター、ヤンニ・ヴェプサライネンはいつも何かを考え、動き、多様なアートや文化からインスピレーションを得ている前衛的な考えの持ち主です。彼女の手にかかると型破りで遊び心のある、単調な日常から解き放たれた美しいクリエイティビティが生み出されます。
ヤンニは2023年にイッタラのクリエイティブ・ディレクターに就任以来、革新的な芸術性、卓越したデザイン性、イッタラの特徴ともいえる職人によるものづくりの精神を大切にしながら、大胆にブランドを刷新してきました。
フィンランドのラハティ応用科学大学インスティテュート・オブ・デザインで学士号を、英国ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで修士号を取得し、JW アンダーソン、ジバンシィ、アレキサンダー・マックイーン、シモーネ・ロシャ、ザ・ロウなどのファッションブランドで経験を積んだのち、イッタラのクリエイティブ・ディレクターに就任しました。
年間最優秀ニットウェアコレクションに送られるロロピアーナ賞や米国ファッションデザイナー協議会での表彰など、数々の賞を受賞したヤンニのデザインは、ロンドンのファッション アンド テキスタイル博物館で2020年に開催された展覧会「ニットウェア シャネルからウエストウッドへ」にも出品されました。彼女が直近で手掛けた作品はロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に所蔵されたJW アンダーソンでデザインを手掛けたカーディガンです。 ハリー・スタイルズが着用したこのカーディガンは、コロナのパンデミック中に爆発的にヒ ットし、多くの人たちがみずからニットを編むきっかけにもなりました。現在、ヘルシンキに住んでいるヤンニはエスポーのフィスカース本社と、イッタラ村のガラス工場にアトリエを構えています。
イッタラの新しいロゴと書体
2024年2月、イッタラのロゴが新しく生まれ変わりました。
1881年の創設以来 140 年以上に渡り、その時々の時代背景やブランドの状況、デザインの方向性や文化的な影響などを反映し、イッタラはさまざまなロゴに彩られてきました。新しいロゴはグラフィックデザイナー アレクシ・タンミ(Aleksi Tammi)が手がけ、タンミがタイポグラファーのヨーラン・セーデルストロム(Goran Soderstrom)とともに制作したAinoというフォントも誕生しました。さまざまなブランドやアーティストとのコラボレーションで知られる2人のデザイナーが手がけた「Aino」というフォントを使用した新しいロゴはイッタラが誇るクラフトマンシップに敬意を表しながら新しいクリエイティブ・ビジョン、価値観、ブランド・ポジションに沿ったデザインで、クラフトマンシップと革新的なブランドの本質を表現しました。
1881年にフィンランド南部のイッタラ村に設立されて以来、今も同じ場所でガラスづくりをしているガラス工場はイッタラの不朽の遺産、レガシーともいえるものです。1世紀以上にわたって培われた独自の伝統と歴史、そしてガラスの専門知識により、イッタラはフィンランドデザインの象徴として世界的に認められてきました。現在イッタラの商品の素材はガラスや磁器、テキスタイルなど多岐にわたりますが、クラフトマンシップはイッタラ村のガラス工場で作られるマウスブローのガラスに深く根ざしています。
140年以上に及ぶ歴史の中で、その時々の時代背景やブランドの状況、デザインの方向性や文化的な影響などを反映し、 イッタラはさまざまなエンブレムやロゴを生み出してきました。1956年にティモ・サルパネヴァが i-ライン コレクションの箱のためにデザインした赤い(i)マークは時を経てブランドを象徴するロゴになり、移りゆく時代とともにロゴは刷新されていきました。
新しいロゴは過去のイッタラのロゴ、特に1892年のロゴからインスピレーションを得ています。「T」の文字が組み合わされたロゴの文字は、イッタラの過去の歴史的なルーツを表すものでもあります。また、創業年の1881という数字を組み入れることでブランドの豊かな歴史とガラスのものづくりの伝統に敬意を表しました。「A」の文字を中心に据え、美的なバランスをとったすっきりと美しい新ロゴはさまざまな素材で使用されてまいります。
なお、地球環境に配慮し、今まで商品につけられてきた(i)ロゴのシールは、今後は廃止されていく予定です。
ロゴのフォントである、「Aino(アイノ)」と名付けられた新しい書体はフィンランドデザイン界の女性のパイオニアの一人であるアイノ・アアルトと、イッタラで最も長い歴史を持つアイノ・アアルトシリーズ(1932年誕生当時の名称はBolgeblick(ボルゲブリック))に敬意を表しています。Aino の書体は、読みやすくエレガントでオリジナリティがあるデザインとなっています。
また、143年目を迎えるブランドのカラーとしてイッタラのクリエイティビティの源である、窯で溶融しているガラスの鮮やかな色、ファイアーイエローを採用がされました。地球環境に配慮しつつ、イッタラの革新的な取り組みは続きます。
表参道ストアの3周年、アトレ恵比寿に新店オープン予定
3周年を迎えたイッタラ 表参道ストアでは、いち早く新しいブランドイメージのショップをご覧いただけます。3周年を記念して登場するのは、表参道だけで発売される限定400点の チフチャフ アメジストと、グラデーションカラーのアアルトベース。ウグイスによく似たチフチャフの底面には“Tokyo Edition”とナンバーが刻まれます。アルヴァ・アアルトの生誕 125 周年を記念して登場した形も色合いもひとつひとつ個性が異なるユニークなアアルトベースは世界限定1,000点。クリアからグレーに移り変わる初めてのグラデーションカラーと木型を使用した高さ140mmの珍しいアイテムです。フィンランドのイッタラガラス工場で7人の職人が30時間かけて制作されました。
また、3月8日には アトレ恵比寿 本館5階 に世界で一番新しいイッタラショップがオープン予定です。
イッタラはこれからも暮らしを美しく彩る提案をしていくそうです。
■イッタラについて
フィンランドのデザインブランド イッタラは1881年にフィンランド南部イッタラ村にガラス工場を創設以来、革新的なデザインと豊富なカラーガラスのパイオニアとして輝いてきました。アート&クラフトに現代文化の刺激的で驚きに満ちた要素を取り入れな がら独創的で知的なデザインを生み出し続けています。遊び心のある大胆なクリエイティビティを持つ著名なデザイナーやアーティストとのコラボレーションも魅力のひとつです。
イッタラ(Iittala)はフィスカース グループ(Fiskars Group)の登録ブランドです。
■ お客様お問い合わせ先 : https://www.iittala.jp/contact
■ イッタラ公式オンラインショップ: https://www.iittala.jp
■ イッタラ 表参道ストア : 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 5-46-7 GEMS 青山クロス1階 (03-5774-0051)
■ 全国のイッタラショップ : https://www.iittala.jp/shoplist