スウェーデン発のファッションブランド Acne Studios が、東南アジアでの存在感をさらに強めている。2026年7月1日、クアラルンプール随一のラグジュアリー・ショッピングエリアであるゴールデン・トライアングルの中心「パビリオン・クアラルンプール」に、新店舗をオープンした。ブランドにとってマレーシア初の拠点となるこの空間は、単なるショップではなく、Acne Studiosの美学を建築として体現した“彫刻的な風景”そのものだ。
ブランドの象徴色を建築素材で表現
店内でまず目を奪われるのは、Acne Studiosの象徴的カラーへのオマージュとして選ばれた ピンクの花崗岩。ファサード、床、柱に至るまで大胆に用いられ、硬質でありながらどこか温度を感じさせる。クアラルンプールの熱気と呼応するように、石の持つ自然な色彩が空間に深みを与えている。
クリエイティブ・ディレクターと建築家の継続的コラボレーション
この店舗を設計したのは、Acne Studiosのクリエイティブ・ディレクター Jonny Johansson と、スウェーデンの建築スタジオ Halleroed。両者は長年にわたりブランドの店舗デザインを共創してきたパートナーであり、今回の新店舗でもその関係性が存分に発揮されている。
幾何学的なラインを描く花崗岩の構成は、シャープでグラフィカル。しかし空間の中央には、家具デザイナー Max Lamb による有機的な曲線のシーティングが置かれ、硬質な素材とのコントラストが生まれる。まるで彫刻作品が対話しているかのような、静かで豊かな緊張感が漂う。
光が素材を語らせる
什器にはステンレスを採用し、インダストリアルな緊張感を加える一方、フランス人デザイナー Benoît Lalloz によるストリップ照明が、花崗岩の奥行きや色彩を美しく引き立てる。光と素材が互いを補完し合い、空間全体に“シャープさと温かみ”という二律背反の魅力が共存する。
JohanssonとHalleroedが「思いがけない調和」と呼ぶこの空間は、異なる要素を大胆に組み合わせるAcne Studiosのクリエイション哲学をそのまま建築化したものだ。
2026年秋冬コレクションが並ぶ新拠点
新店舗では、2026年秋冬コレクションのメンズ・ウィメンズウェアをはじめ、シューズ、アクセサリー、そしてブランドの新アイコンバッグ Camero も展開される。クアラルンプールの国際的なショッピングシーンにおいて、Acne Studiosの新たな拠点は確かな存在感を放つことになるだろう。
お問い合わせ
Acne Studios Aoyama Tel: 03-6419-7748
